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木久扇「笑点卒業」で囁かれ始めた「笑点・BS日テレ移管&放送日変更」

華やかな御見送りのカゲで

昨日放送されたAX「笑点」で林家木久扇師匠が卒業。昇天?することなく、無事に生前焦点を去る事が出来た。30歳で笑点デビューを果たし、既に鬼籍に入った桂歌丸師匠に次ぐ55年の出演を成し遂げ、昨日見事にフィナーレを果たした。

一見華やかな卒業セレモニーであったが、実はその収録前「笑点」を取り仕切る落語協会関係者とAX担当者が、「笑点」を巡って丁々発止の場面があったのだ。

AX側が初めて、落語協会関係者に「今年秋の改編で、笑点のBS日テレ移管・放送日を土曜に変更」という計画を明らかにした。

 

コナン・地上波日曜移管でCXの息の根を止める?

実はこの話、かなり急に決まった事らしい。と言うのも、フジテレビ(CX)の国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公・まる子を演じて来た声優・TARAKOが3月に急死。その後の放送指針を巡って、製作元のさくらプロダクションとCXが大揉めに揉めている。場合によっては、秋改編で打切りの公算が出て来た。

しかもCXに「泣きっ面に蜂」というか、「サザエさん」の主人公・サザエさんを演じて来た声優・加藤みどりさん所属のプロダクション側から「本人から今年いっぱいで降板したい」とCXに申し出があり、いまCXのアニメ部門はハチの巣を突いた状況。

それまで「日曜夕方」の時間帯は、視聴率をCXがほぼ独占してきただけに、AXとしては「ここがチャンス」とばかりに、一斉に攻め立てようとしている。

具体的には土曜18時~の「名探偵コナン」を日曜17時30分~に変更し、18時以降は、ジブリ制作の長編新アニメで、CXに引導を渡そうという目論見だ。

 

子供の事情?で「笑点」が「昇天」??

まさに「子供の事情?」てなわけで、「笑点」が「BS日テレへ昇天?」させられる可能性が高まった。事実「笑点」の直近での視聴率は5~6%。歌丸師匠・六代目圓楽師匠の後釜に収まった二代目林家三平春風亭一之輔桂宮司も、然程「笑点」視聴率のアップに貢献出来ていないと日テレ側は判断したらしい。

しかも、子会社化したジブリを、何時までも遊ばせておくわけにはいかない。そこで弱体化したCXから、日曜夕方の視聴率強奪を目指し「日テレのキラーコンテンツ」と言うべき「コナン」と「ジブリ」を投入する。そこで、邪魔になった「笑点」を「昇天」させようという計画だという訳だ。

 

何故?「笑点」が土曜日に放送日変更??

さて訳も分からない「子供の事情」(笑)で、「笑点」が地上波から追い出される裏事情は解ったが、放送日が、従来の日曜17時30分殼土曜の夜19時30分へ変更されるのは、何故なのだろうか?。

無論同じ日曜夕方にAX地上波で「コナン」BS日テレで「笑点」となれば、チャンネルを巡る親子戦争が起きるのは必然。そこで「笑点」を、BS日テレ土曜のゴールデンタイムへ移管することで、落語協会へのメンツも立つ。しかも人気番組の「笑点」だけにスポンサーも付きやすい。そういう観点から、どうやら日テレは、今度は「大人の事情」でBS土曜のゴールデンへ「笑点」を移管する魂胆だ。

 

吉と出るか凶と出るか・・・判断は半年後

だが、落語協会の反発は大きいそうだ。慣れ親しんだ日曜午後5時半と言う時間が変わる事で、視聴率の更なる低下を招かないか?疑問視する声も大きい。

だがその一方で、BSの場合、全国的に放送時間がずれることが無いので、

「ニッポン全国土曜七時半は笑点の時間」

と売り出せるメリットもあるそうだ。いずれにせよ、関係者によると、半年やってみて「改めるべきは改める」とのこと。

果たして、「笑点」は笑って来年春を迎えられるか?それとも・・・。