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西武・松井監督電撃解任で囁かれる「西武HDがいよいよライオンズを手放す」

ついに「その日は来たか」

一昨日26日、埼玉西武球団は松井稼頭央監督の事実上の解任(休養って言い方やめてくれないかなぁ)と、ナベQこと渡辺久信GMの監督代行就任を発表。埼玉西武は、何と開幕間もない5月に、もう「ストーブリーグ入り」となった。

今シーズン、絶不調を突っ走った埼玉西武。借金15で既に自力優勝の見込み無し。しかも松井監督時代、森友哉オリックス山川穂高福岡ソフトバンクへ流出。球団の不手際による責任もまとめて背負わされると言う、余りに理不尽な人事と評判だ。しかも、松井の後釜がナベQと解って、埼玉西武ファンの怒りはヒートアップだ。

★なんでナベQも一緒に辞めないんだ?。

★この状況は「東北楽天」と同じ。

★ライオンズ売却へまっしぐら。「だ埼玉」脱却へ前進。

なとど、SNSには好き勝手な言葉が並ぶ。だが、松井監督の埼玉西武は、成績も去ることながら、フロント・親会社の無能振りも露呈する悪条件が重なったと言わざるを得ない。

森・山川の遺留問題然り、球団黄金期の秋山・工藤・松坂清原などのコーチ定着招聘も、失敗に終わっている。それだけではなく、堤一族なき親会社の西武鉄道は、外資に乗っられたも同然で、球団に対する苦言は、株主から聞こえて来ず、

西武鉄道はライオンズを売却しようとしてるのではないのだろうか?」

という疑念すら株主から持たれてると言う。埼玉西武は、どこへいこうとしてるのか?。

ではここからは、23日の記事でもお世話になった、元大手スポーツ紙キャップで球界の生き字引・A氏に改めてお話を伺った。

埼玉西武の祖先は、あの「西鉄ライオンズ」であり、この球団は昔から騒動を起こす事で有名で(野球賭博疑惑・黒い霧事件など)、その流れは埼玉西武になってから一度途切れる兆候を見せました。堤一族傘下の西武財閥の庇護下で経営も安定し、清原・秋山・工藤・ナベQ・郭泰源など球界を代表するスター選手を保有する大軍団となりました。皮肉にも、かつての西武の隆盛は、今の福岡ソフトバンクホークスに映しとれるものがあります。

しかし乱脈経営と企業の私物化を問われ、堤一族が西武財閥の経営の一線から身を引くと、西武帝国は音を立てて崩れ始め、埼玉西武ライオンズも、経営難に見舞われます。

以降、選手強化の資金も枯渇し、FA市場やドラフトでも積極性が無くなりました。西武が年々しょぼくなっていったのが、そういう理由からです。逆に、毎年お家騒動が絶えなかった阪神タイガースが、阪急と資本を一体化して球団経営が安定し、年々球団戦力が強化されてるのとは対照的に、埼玉西武は年々選手層が先細って来ています。あくまで推測ですが、このままの状況が続けば、親会社の西武鉄道は、2~3年の内にライオンズを手放すでしょう~

では「ライオンズ」はどうなるのか?

かつては、一大スター選手軍団を構成し「野武士軍団」とも呼ばれ、NPBへの発言力も強大だった埼玉西武はどうなってしまうのだろうか。再びA氏に御登壇頂こう。

埼玉西武の今後を占う上で、ネックとなったのが、今春から2球団増えて始まった「ファームリーグ」との兼ね合いです。

実は「アルビレックスオイシックス)新潟」「くふうハヤテ」共に、中日・東北楽天の球団売却情報を握っており両者がどちらかの球団の受け皿となって、トップリーグへの参入を目指していたんです。しかしNPB側としては、いきなり「何処の何様」とも知らぬ新参企業に、NPBトップリーグへ参入する事への抵抗感があり、中日・東北楽天に対し「球団売却を見合わせる様」説得した。それで、中日・立浪監督や東北楽天・石井GMのクビが繋がったワケなんですよ~

いやぁこんな話、A氏でないと聞けないネタだなぁ。でも肝心の埼玉西武ライオンズの球団売却問題と、どういう絡みで関係が出て来るのだろうか?。

~実は去年化一昨年にNPBが12球団親会社の担当者を呼びつけて「球団財政の強化」「本拠地保有の推進」を早急に対策を立てよと求める要求を出したそうです。

そうした背景があって、北海道日ハムが「エスコン」へ移転し、巨人も築地移転を発表しました。

埼玉西武も、球場の土地建物は西武HDの物なので、安定してると言えばそうですが、球場ドーム化を巡って、推進派の球団と「カネが無いから止めろ」と迫った西武HD側との暗闘の結果、あんなみっともない中途半端な球場となってしまったのです。

余計な話はこれ位にして、埼玉西武が今後進むであろう方向についてお話すると、

❶球団の全面売却

❷球団保有は引続き西武。興行権のみ売却。

この内、❷のケースは、中日が試しに2年間実際にやりました。保有中日新聞社で、興行権だけを名古屋のコルゲンコーワの製造元・興和という具合に。

しかし、選手強化などのFAやドラフトに絡む意思決定で親会社の介在が必要となり、切り離されて、中日は強化対策が取れなかった。そこで去年「これではいかん」と中日新聞社は再び興行権も戻して、中田翔などの招聘を成功させて、何とか戦っていると言う訳です。

❷のケースを西武が選択するとすれば、球団全面売却による企業ブランドイメージ低下を恐れてでしょうが、球団のFAなどによる強化などに足枷が掛かるので、現実的とは言えません。しかし、当面ナベQが監督で対応するともなれば、選択肢の一つでしょう。

❶になった場合、NPB全体を揺るがす大問題に発展する見通しです。それは「ファームリーグ」に参入した「オイシックス」「ハヤテ」の2球団から「ライオンズを買収して、NPBトップリーグに参入したい」という声が間違いなく上がる。

そして間違いなく今シーズン終了後、東北楽天の球団売却問題が浮上するので、参入企業を制約したいNPBの思惑が崩れる結果となります。そうなれば、これまでご法度とされて来た「プロ野球球団の外資保有(興行権売却も含めて)」「複数企業による球団保有(JリーグのASフリューゲルスの様なカタチ)」が押し切られるなど、NPBの存在価値を脅かす結果となります。そうなると、

「NPBって意味あるの?」

って議論に必ずなりますから、要するに既得権益を守るか崩すかって話になるんです。NPB側としては、このまま埼玉西武レイムダック化すれば、胸を撫で下ろすところでしょうが、西武HDの大株主の外資投資会社が、

「ライオンズをサッサと叩き売れ!」

って事になれば、日本プロ野球界大事になるパンドラの箱を開けてしまう入口を開ける可能性を秘めています~