数球団すでに交渉中
最近はMLB大谷翔平ばかり騒がれ、影の薄いNPBだが、球団関係者の動きはヒートアップしている。それもそのはず。NPB規約に定められている選手の移籍期限が、今月31日までと決められているからだ。
先日のSNSで、ファームリーグ「オイシックズ新潟」「くふうハヤテ」に下った元NPB選手たちが、7月31荷を目前に「毎日がトライアウト。何時NPBから呼び出しが掛かってもいい様に、爪は研いでいる。」と言う記事が躍ったが、NPBトップリーグのスカウトたちは、東北楽天・埼玉西武・東京ヤクルトを除いて「アウト・オブ・眼中」である。
NPBトップリーグのスカウトたちの目は、海の向こうメキシカンリーグでプレーするトニー・バウアー(元MLB/横浜)と安楽(元東北楽天)へ向けられている。ある球界関係者は、
~成績不振に悩む去年の球界覇者・阪神は、元抑えのエースで現在駐米スカウトのジェフ・ウイリアムスが、先月から今月に掛けて数回メキシコ入りしています。どうやらバウアーに絞って、現地で代理人を交えながら入団交渉をしてるようで、交渉はかなり順調なようです。
一つ、MLB復帰へ阪神がバウアーの交渉役をしてくれるかどうかって点で揉めてようです。阪神側は年度に関わらず、日本一奪還をMLB復帰への架け橋役として条件に出してますが、バウアー側は今シーズン終了後を強く主張してまとまらない。阪神側としては、単年3億という年俸条件の引き換えとして、2年以上の在籍を求めてますから、バウアー側もその点は納得しかねるって感じですかね。
一方安楽を巡っては、巨人・東京ヤクルト・埼玉西武・千葉ロッテの4球団スカウトが既にメキシコで安楽と接触済み。一部情報筋によると、巨人・東京ヤクルトとの交渉では、お互いに前向きな状況だったそうです。
安楽の場合、楽天時代のパワハラ問題で、事実上NPBを追放された形になってますが元埼玉西武の山川穂高が、女性問題で今なお揉めてるにも関わらす福岡ソフトバンクで活躍してる状況を見て、各球団が「安楽も、山川同様『ゴメンチャイ』会見すれば『禊は済むってことか』」って感じで、日本球界復帰に向け、各球団が交渉をしてるのでしょう。当然マスコミや世間の風当たりは凄いでしょうが、リーグ戦終盤戦に向け各球団そんな事気にしてられず、『火中に栗を拾う』が如く交渉を進めてるのでしょう。
巨人・ヤクルトが一歩リードですが、資金力では余裕がある埼玉西武が本気出して獲得に乗り出せば、ナベQ代理監督の長期政権を支える屋台骨となるでしょう。なんせエース・高橋光成流出の情報もありますから、ここは西武さん本気出して欲しいですね~
あるぞ期限外電撃復帰も!
また別の球界関係者は、
~バウアー・安楽は、メキシカンリーグ所属の身分ですから「外国籍選手」扱いです。過去8月・9月にMLB選手が急遽NPB球団に入団した実績もありますから、バウアーや安楽が8月以降でも、日本球界復帰の可能性は十分あります。
リーグ連覇は絶望的も「CS下剋上」を目指す阪神は、クビに縄付けてでもバウアーを日本へ引っ張って来るんじゃないでしょうか?。
安楽も、阪神のバウアー獲得交渉の動向を巡っては、巨人が大きく動く可能性もあります。先発陣がイマイチピリッとしない巨人としては、安楽獲得で先発陣の引き締めを図りたい思惑が見え隠れします。
ただ安楽の場合、来期以降・戦力のピースとして編成を考える球団も少なくなく、そういう面でヤクルト・西武・ロッテが、安楽と交渉を続けている理由がそこにあります。西武の場合、緊急性を要する戦力獲得の面もありますが、東京ヤクルトの場合「高校BIG4」のトップ・奥川が今も戦力とならず、代替えを求めている。千葉ロッテの場合佐々木朗希のMPB流出可能性もあり、その代替えとして安楽を求めている事情です~
NPB既定の移籍期限が迫る各球団。果たしてバウアー・安楽の運命や如何に?。