自力V喪失球団は「ストーブリーグ」入り
オールスターゲームが終わり、NPB2024セ・パリーグ戦も、後半戦に突入。だが既にリーグ戦自力V喪失のチームが相次いであり、セリーグでは中日・東京ヤクルト、パリーグでは埼玉西武・東北楽天の4球団が、既にリーグ戦V喪失と伝えられている。
そうした球団は、実質「ストーブリーグ」に突入したと言ってもいい。監督の去就巡って、早くも候補者の名前が飛び交い、更に有力選手のトレード話に関しては、優勝を争うチームにも、その去就問題が騒がれている。
今までにない大荒れの「ストーブリーグ」が予想られている今年。果たして、どんな光景が見られるのだろうか?。
★「立浪更迭」は既成路線「球団身売」まで飛びだす中日
今年「ストーブリーグ」の首位を独走すると見られているのが、中日ドラゴンズ。
立浪監督3年目の今年、中田翔などの主力選手獲得や新外国人・カリステの後半覚醒もあり、首の皮一枚で最下位を逃れている。だが、今年最終契約年の立浪監督に関し、3年間で優勝はおろかCS進出すら果たせなかった立浪監督に対し、選手やファンすら人心が離れつつあり、「立浪監督ビークー」は必至。後任については、前監督の落合博満氏のほか、OB・福留孝介氏(現日本生命野球部コーチ)の名が挙がっている。
だが立浪監督がビークーとなる場合、立浪ドラゴンズ体制を支持し擁護し続けた親会社の中日新聞社社長で中日ドラゴンズ・オーナーの大島宇一郎氏の去就に発展する可能性がある。しかも、中日新聞社の経営悪化が、一部メディアで露呈され、
★今シーズン終了後、中日ドラゴンズが身売りされる可能性?★
と報じられ、ナゴヤのドラキチがざわつく一幕があった。先日来ドラゴンズ情報でお世話になってる東海地区を代表するスポーツライターW氏によると、
~中日身売りの話は「マジ5割・ガセ5割」ですが、「立浪監督更迭」はもう既成路線で大島オーナーもビークー決定です。中日新聞経営悪化の責任も含め、大島オーナーのクビが飛ぶって事らしいです。後任については未定だそうですが、地元ではドラゴンズ保有を前提に、CBC(中部日本放送)の杉浦社長が有力視されてますね。
監督は、やっぱり落合さん復帰が有力でしょう。(福留)孝介なら「立浪の二の舞」ですよ。今の戦力で「勝てる野球」が出来るのは、落合さんしかいないでしょう。名古屋のドラキチ達は、立浪の様な名前だけの監督はもういらないって言ってますよ。「勝てる監督」を求める声が日増しに高まってますよ。
野球を、「興行の一つ」として見ていない親会社中日新聞への風当たりが、次第に強まってるのは事実。今は中日新聞の「ドラゴンズ・キャンペーン」の名残の入場券が市中に余ってるので来場者は絶えませんが、その内パッタり客足は途絶えますよ。9月になって、レギュラーシーズン戦にも関わらす、入場者が一割にも満たない試合が続いて、初めてその事実を突き付けられた時。中日経営陣は愕然とするんでしょうが、もう遅すぎます~
★監督候補ナシでダラダラ高津体制を続ける東京ヤクルト
一方、W氏は東京ヤクルトスワローズの現状にもふれる。
~中日ドラゴンズ並みに悲劇的なのは、東京ヤクルトスワローズです。何せOB真中満氏が、2018年シーズン中に成績不振でビークーとなり、小川淳司氏が代行を指揮。たまたま上手く行ってその年CS進出を果たすも、翌年は最下位転落で、韓国リーグに参戦していたOB高津臣吾氏が、2019年から指揮を執って来た。偶然にもトリプルスリー山田・村上などの活躍で2021~22にリーグ連覇を果たすも、2023以降は再び最下位争いの常連に。
要するにリーグ連覇が災いして、次期監督選定や指導者の育成・戦力の補充が進まなかったのが、今日の低迷の最大の理由ですが、中日同様に「資金力がない」東京ヤクルト球団です。親会社のヤクルトが何時「球団身売り」を表明するか、中日以上にNPBはハラハラしてるんじゃないでしょうか?。
中日を、今年ファームリーグに参入の「くふうハヤテ」「オイシックス新潟」が昨年オフ、NPBに密かに買収表明していた事は、私が明かしたネタですが、事と次第によっては、東京ヤクルトも今年オフ「身売り話」が飛び出すと思います。
理由は簡単で、ビークー確実な「高津監督」の後任を、ヤクルト球団が決められない事です。古田敦士氏、真中満氏などOBの名が挙がってますが、候補者からも二つ返事で「オ・コ・ト・ワ・リ」されてます。外部招聘の方向も探ってるようですが、ヤクルト球団関係者に話を聞いたところ、意中の人物にはアタックしたもの全てアウトだったそうです。「高津監督」ビークーの道筋を、球団としてつけたいのはやまやまですが、そこは資金力のなさと球団の方向性ナシの東京ヤクルトです。場合によっては、中日よりも先に、「球団身売り」のネタが飛び出すかもしれません~
★ナベQが続投か?辻・伊東の復帰か?・埼玉西武
パ・リーグで最も悲惨な状況に陥っているのは、シーズン途中の5月、松井稼頭央監督がビークーとなり、GMのナベQこと渡辺久信氏が現場復帰した埼玉西武だが、W氏は早くも後任問題を含め、かなり突っ込んだネタを持っていた。
~埼玉西武の場合、外部招聘・監督は球団の閉鎖性から無理。実績のあるOB・辻発彦氏の現場復帰が注目されます。
松井稼頭央・監督就任の道筋のため、事実上人身御供となった辻氏ですが、2018~19リーグ連覇。さらに就任初年次にCS進出と、この10年の埼玉西武の歴史の中で最も安定した成績を残しています。
問題は、松井稼頭央の監督就任時のために自分のビークーが切られるきっかけを作ったナベQ(渡辺久信)GMのクビをよこせ!と迫ってくるところ。西武球団関係者が、ナベQを説得できるかが辻氏現場復帰へのカギを握るでしょう。
一方、辻氏招へいに失敗した場合を想定して、やはりリーグ制覇の実績がある伊東勤氏の招聘交渉も水面下で行われています。伊東氏は監督就任要請があった場合、受諾する方向ですが、高齢であることや現場から長く離れ、指導感を不安視する球団関係者が多いそうです。
そうなって来ると、ナベQファイアー!を条件に、辻氏復帰に西武の後任監督選びは、進むんじゃないでしょうか?~
★「マー君・新監督」に失敗し迷走する東北楽天
~一方、今年選手から突然三木谷オーナーのご意向で監督となった東北楽天・今江監督ですが、指導者経験の無さがもろに露呈して、大崩れの埼玉西武が隠れ蓑になってるもの、事実上の「最下位」。既に三木谷オーナーは、巨額の「楽天ポイント」を使って、次期監督探しを始めたと聞きますが(笑)。
東北楽天の最大の問題は、球団人事に三木谷オーナーが度々介入する事。実は、かつて東北楽天を日本一へ導き、その後MLBヤンキースで長年活躍した田中将大(マー君)を、三木谷オーナーは「次期監督候補」として、選手として使い物にならなくなっていたマー君に4年3億と言う破格の条件で引き取りました。
しかし長年のアメリカ暮らしが災いしたのか?マー君と三木谷オーナーは対立を深め、さらにいわゆる「安楽パワハラ問題」の共募者として疑いが掛けられ、今年はついに「無期限二軍行」となり、場合によっては今年契約終了で、退団の可能性があります。
投手台所の厳しい中日・埼玉西武などの球団にとって、退団確実なマー君と言うビッグネームは魅力的でしょうが、選手として終わってる人です。
自身の身の上を知ってか知らずか、妻でタレントの里田まいを通じて、芸能界転身の意向をさぐったみたいですが「安楽パワハラ問題」報道が邪魔して失敗に。
「マー君次期監督」に失敗した三木谷オーナーとしては、自身にしっぽを振る人間しか東北楽天の監督に据えたくなくなったのでしょう。しかし球団としては、大真面目に優勝を狙ってる訳ですから、三木谷氏と球団の軋轢が起きて、球団経営が不安定化するのは、楽天がスポンサーになってるサッカーJ1・ヴィッセル神戸で起きたサッカー界の至宝・イニエスタ放出劇でも見られたとおり、三木谷氏のさじ加減一つで、チームの浮き沈みが起きるのは、ファンにとって迷惑至極ですね。
下手したら東北楽天も、「次期監督」って話よりも、今オフ「身売り」って話が飛び出すかもしれません。残念ながら、東北楽天の「次期監督候補」は、見当たりませんね。三木谷氏とそりが合うって人物が、最優先されるのでは、成り手が居ませんよ(笑)~
★リーグ覇権争うチームにも不気味なウワサ
一方、リーグ覇権を目指し、さらにはCS(クライマックスシリーズ)進出を掛けて、凌を削るチームの監督人事も、安泰と思いきや実はウワサが立ちまくり。そこはW氏に解説頂こう。
~ペナントレースも、いよいよ佳境に入りましたが、実はペナントを争うAクラスやBクラスのチームの監督人事も、決して安泰とは言えません。
その代表が、昨年約半世紀ぶりに日本一になった阪神タイガース・岡田監督とパ・リーグ連覇のオリックスバッファローズ・中嶋監督。
両チームとも、開幕からモタモタし、ようやくここに来てエンジンが掛かったとはいえ、CS進出は間違いないもの、不可解な采配などをめぐり、球団や親会社と軋轢を起こすなど、来期の去就が注目されています。
特に阪神・岡田監督は、高齢であることや、前任の矢野監督に続き自身に忖度する選手を重用する傾向にあり、球団関係者は「このままでは矢野の二の舞」と、和田GMを退任させ、岡田監督をGMに祭り上げる一方、新監督就任に向けた環境づくり。
最も有力視されてるのは、「タイガースのプリンス」と言われるOBで野球解説者・鳥谷敬氏。さらに元千葉ロッテ・二軍監督の今岡誠氏も入閣予定と言われ、阪神は一気に「脱85年体制」へと進む見通し。選手構成も、ガラッと変わる見通しです。
また、オリックスは、長年親会社の宮内オーナーが「イチロー監督待望論」を掲げてるだけに、ここで一気に「イチロー監督」実現へ動くと思います。「イチロー」氏以外にオリックスの監督引き受け手は見当たらず、宮内オーナーは、中嶋監督をGMへ祭り上げた後にイチロー氏を全力で招聘委する見通しです。
また、北海道日本ハムも、今年で契約最終年となる「ビッグボス」こと新庄監督が、CS進出逸脱となれば、一気に首元が寒くなるでしょう。既に前WBC世界一監督の栗山氏の復帰を、稲葉GMは否定してませんし、今のところ日ハムは順調ですので、栗山氏の出番は、後に取っておきたいのですが、シーズン後半に崩れる北海道日本ハムのチーム事情から考えると、意外に栗山氏の再登板は早まりそうです。
さらに、横浜DeNaも、三浦監督の来季去就は微妙です。春田オーナーから「全権監督」と送り出されたもの、就任中優勝はおろかCS進出も出来ず。状況は、中日・立浪監督と同じです。春田オーナーは水卜監督をかばう姿勢を見せてますが、親会社内からは「もう一回勉強して、再登板しては?」という声が挙がっており、一旦リリースする可能性も大です。
その場合後任には、前監督の中畑清氏の復帰や、前ソフトバンク監督の工藤公康氏の名前が挙がってますが、どれも流動的です。ただ、三浦監督続投となると、春田オーナーとしては、球団と相談して首脳陣の総入れ替えをやらないと、親会社やファンに説明はつかなくなるでしょう~