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本命・対抗馬に蹴られまくり・・・日テレ&落語協会が背負う立川流の十字架

ギョーカイ騒然

3月で日テレ・笑点のレギュラーを降板した林家木久扇師匠の後任に、落語・立川流ホープと呼ばれる立川晴の輔(51)に決まり、昨日の笑点でお披露目となった。

故六代目圓楽師匠の病気療養中にピンチヒッターとして登場するなど、笑点とは縁の深い人物。落語会関係者からも、「スキャンダルなどは無縁で、非常に素晴らしい好青年」とかなり持ち上げた人物像だ。

本人はともかくとして、この抜擢・・・落語ギョーカイを騒然とさせている。1966年、立川流の総帥・談志師匠の司会で笑点がスタートするも、番組方針を巡り、故桂歌丸師匠ら6人が一時笑点を降板。これが導火線となり、1983(昭和58)年、談志師匠は落語協会を離脱。さらに後、圓楽一門の離脱へと繋がった立川流の行動。もちろん、落語協会は今でも許していない。落語協会に多くのネットワークを持つ演芸ライターのF氏は、

 

~現在の落語協会の会長である九代目林家正蔵師匠(元こぶ平・初代三平の長男)も「何があっても(立川)談志だけは許せねえ。あいつが何故師匠と名乗るのか?。」と年下にも拘らず、辛辣な批判を口にしてました~

 

という。実際、故六代目圓楽師匠の後釜として、実弟の二代目三平を押したのも、実は九代目正蔵会長の圧力だったとか。日テレ側から「立川晴の輔に決まった」と落語協会に連絡があった時、協会事務所内は、関係者併せて大きくざわついたと言う。

消去法で決まったようなもの

林家木久扇師匠の後任については、早くから憶測が流れていた。女性噺家NO.1の蝶花楼桃花(ちょうかろうももか)師匠・木久扇師匠の息子の二代目木久蔵師匠・やはり女性噺家トップランナー林家つる子師匠などの名前が挙がりましたが、蝶花楼桃花師匠は、先週早々と「笑点には出ない」と断言。その理由とは・・・前出のF氏が語る。

 

落語協会の中では「女がしゃべり手になるなどみっともない」と未だに男尊女卑が根強く沁みついてる社会です。幾ら時代が変わったと言えど「それはそれ。これはこれ。」と言うのが落語協会の主張。始めっから、蝶花楼桃花師匠や林家つる子師匠の起用はあり得なかった。

一方、息子の二代目木久蔵の起用を巡っては、落語協会の九代目正蔵会長が待ったをかけた。自身の実弟・二代目三平の起用がしくじってるだけに、身内の起用に慎重にならざるを得なかった。木久扇師匠自身が、息子の起用に強く反対したといわれています。

結果論として、消去法で最後に残ったのが、立川晴の輔師匠って事になった訳です~

 

成程、そういう訳か。

でも笑点を巡っては、秋改編でBS日テレへ移管・放送時間が土曜7時半と言う路線が既成化しようとしてるが、果たして立川流進出と何か関係があるのか?。F氏が再び語ってくれた。

~要するに、笑点メンバーに立川流の人間が入れば、否応なしに談志師匠の意向が出て来る。そこを上手く落語協会として乗り切れるかが、一つのカギでしょう。上手く仲良くやれば、地上波放送として残れるし、ダメだったらBSへ移管です。

CX「ちびまる子ちゃん」との兼ね合いを指摘する方も居ますが、二代目まる子は、犬山イヌコさんで決まりらしいですし、恐らく「まる子」が再開すれば、日テレとしては「バンキシャ!」をBSへ引っ越させ、「コナン」「ジブリ」で対抗。

番組内で揉めない限り、笑点は安泰じゃないですか?。ただ唯一の火種は、司会者の昇太師匠が属する春風亭一門と立川一門が、どうしようもない位仲が悪い。これは落語協会も心配してるそうで、もし昇太師匠と晴の輔師匠が揉める事があれば、それこそ「笑点が昇天する」って事になりかねません~

「我が人生に、一片の悔いなし!」と、昇太師匠が司会を降りる可能性も、なきにしも有らずか。