前編(これまで)のまとめ
大相撲元横綱・白鵬の宮城野親方が所管する宮城野部屋(すでに処分され、一般職員に/部屋は4月6日付で閉鎖)で起きた現役幕内力士・北青鵬による暴行事件をきっかけに、いわゆる「モンゴル閥」追放へ角界が動き出した。
八角理事長(元横綱・北勝海)現執行部は、夏までに元宮城野親方(白鵬)の協会追放を内定している。併せて、モンゴル出身幕内力士への引退勧告を行う構えだ。
前編では、いわゆる「相撲賭博」発覚の入り口まで書いたが、今回はその「相撲賭博」の事実を公表した故放駒理事長(元大関・魁傑)以降の相撲協会vsモンゴル軍団の暗闘を書いていきたい。
故放駒理事長と白鵬との密約
故放駒理事長(元大関・魁傑)が理事長に就任した2010(平成22)年、いわゆる「相撲賭博」が発覚し、協会の存続をも危ぶまれた。実はその実態解明の中、ある驚愕の事実が日本相撲協会の愛撫調査で発覚する。
それは白鵬が、自身が持っていたとされる年寄名跡(いわゆる〇〇親方と名乗り部屋を持つ権利)が、「相撲賭博」の景品として出展されていたのである。
この事実を知っていたのは、故放駒理事長と後に白状する白鵬その他数名の関係しか知らなかった。この事実が露見すれば、白鵬は即解雇・・・だが・・・人気回復の途上で会った大相撲で、その日記回復の一翼を担っていた白鵬を解雇すれば、万一にも日本相撲協会が解体される可能性は高かった。
そこで、故放駒理事長と白鵬が密談し、「相撲賭博」で「年寄名跡」を景品に出品した罪を問わない代わりとして「自身(白鵬)が引退しても、年寄名籍を行使して相撲協会に残らず、引退後はモンゴルに帰る。」という念書を取らせ、白鵬は相撲協会に残った(現役力士として残った)。
だが、白鵬と言うのは、悪運の強い男と言うか・・・。2012(平成24)年、故放駒理事長は、支援者との親睦ゴルフのグリーン上で急死する。この故放駒理事長の急死を巡っても、いわゆる「モンゴル閥」および支援者の存在が取り沙汰されているが、今回は敢えてそこはスルーしよう。
放駒理事長の急死で、白鵬との念書の件はチャラとなり、再び「モンゴル閥」は、息を吹き返すのである。
「白鵬天皇」新政下の日本相撲協会
放駒理事長の急死によって、息を吹き返した白鵬は、その後「白鵬天皇」とまで呼ばれる程の絶大な権力をふるう。
例えば、モンゴルからの入門者が、部屋で暴力沙汰を起こすと、白鵬は問題を起こした入門者ではなく、その部屋の親方や若い衆頭を呼び出して「(問題を起こした入門者の)都合のいい様に、部屋の中を変えろ。」と無理やり部屋の組織を変えさせたり、遂にはモンゴル出身力士の番付に、白鵬ら「モンゴル閥」が串を挟むようになるなど、やりたい放題同然となった。その象徴とも言うべき横綱・白鵬は、いつしか「白鵬天皇」と呼ばれるようになるなど、絶大な権力を振るうようになる。
白鵬引退を機に起きた「角界正常化運動」
2021(令和3)年9月、白鵬は角界引退を発表する。故放駒理事長との念書の存在を知る者は、角界に殆どなく事実上チャラになった状態。だが、現在の八角理事長(元横綱・北勝海)は、白鵬に故放駒理事長との念書を突き付け「どうしても角界に残りたいなら、改めて念書を差し出せ。」と迫る。
これが世に言う「白鵬が親方就任に当たり、一筆書いた。」と呼ばれる事実であるが、「角界での功績に准じて『相撲賭博での名跡出品』は不問にしてやるが、今度何かやったら、ただでは済まないぞ。」という協会執行部の白鳳への念押しともいうべき出来事だった。
白鵬の日本残留は、格闘技界転出か?ウラ社会進出か?
だが結局は人望が無く、弟子の暴走を黙認し、結果部屋を「召し上げられた」白鵬こと宮城野職員。果たして彼は、それれでも角界へ残ろうとするのか?。
~残念ですが、もう相撲界には居られませんね。若い衆への面倒を見るってこともありましたが、白鵬の息が掛かったモンゴル幕内力士に対しては、5月の夏場所を最後に引退勧告が出されるみたいですね。
日本人の入門志願者数が回復して来ている現状から考えると、別にもうモンゴルから力士候補を呼ばなくても、自前でやって行ける訳ですし、いわゆる「モンゴル閥」で生み出された利権構造を打ち破るためにも、この流れは変えられないでしょうね。
なんせ日本相撲協会は文部科学省所管の財団法人ですから、何時までも不祥事を隠し通せる状況じゃないんです。昔は「なぁなぁ」でやってられましたが、世間が重箱の隅を突っつく様な状況の今、元宮城野親方(白鵬)のような人間を組織内に残せない状況だって、文部科学省から言われてるようなもんです~
(著名相撲ライターW氏)
では、元宮城野親方の白鵬が、日本に残留する道は残っているのだろうか?。
~朝青龍と同じ様に、日本のウラ社会にケツを持って貰って、日本に残るって手もありますね。朝青龍の引退理由は「諸般の理由」ってことでしたけど、実はウラのトップと五分の盃を交わしてる。これじゃ協会も庇い様がない。プロ野球の清原と同じですよ。まぁ、白鵬が角界を追われるんだったら、ウラ社会と手を結ぶべきですかね。いわゆるスポーツ興行には、こうした輩さん達が数多く絡んでますからね。
それか一層の事、格闘技界へ進出してはどうでしょう。ガタイも悪くなさそうですし、曙や維新力みたいにヘナチョコではない。いい興行出来そうですよ。角界出身の格闘技家ってのはダークヒーローってイメージが強いし、結構人気が出る。輪島や北尾なんかも、結構な期間メシが食えたそうです。選手がダメなら、プロモーターとしてもいいんじゃないでしょうか?。人脈が深そうですしね。結構重宝されるんじゃないですか?。一試合当たり一千万近いキックバックも、見込めそうですよ。
(ウラ社会ライターZ氏)