スポーツ・芸能・ウラ社会情報局

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『ジョンソン』『オドオド✕ハラハラ』・・・相次ぐゲー人バラエティの裏にうごめくBPO

TBSのゲー人バラエティ『ジョンソン』の9月末打ち切りの衝撃が冷めやらぬギョーカイ内に、またしても衝撃が走った。フジ(CX)が、木曜21時からオードリの二人がMCを務める『オドオド✕ハラハラ(オドハラ)』の9月末での打ち切りを発表したのだ。

「なぜゲー人バラエティばかり、狙い撃ちされるのか」

「吉本興業へのギョーカイ忖度の終わり」

「TBSとCXの経営がヤバイ」

などの各種見出しが、SNS上や夕刊紙に踊っているが、我々(毎度解説頂くA氏やおばQのQ氏等)から言わせれば、

「相変わらす的外れな記事を書いている」

としか見えない。相次ぐゲー人バラエティの内きりの背後にあるのは、

BPOのワガママ

がまかり通ったギョーカイ内への弊害としか言いようがないのだ。

BPOとは何者か?

BPOとは「放送倫理・番組向上機構」という事実上総務省の直轄組織だ。政府は否定するが、ギョーカイの人間に言わせると、

「オ下劣番組や反政府的報道の排排除を目的とした組織」

である。日テレの年越し番組の代表として2006年から放送され、一時は「紅白歌合戦」の視聴率を超えたとまで言われた「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!・笑ってはいけない〇〇」も、「内容が下品で暴力的」とBPOから指摘を受け、2020年の放送を最後に打ち切られた。だが、Q氏はこう証言する。

~NHKが「紅白視聴率の回復」を目的に、民放のいわゆる「紅白潰し目的番組」の排除に乗り出したワケ。例えばフジ(CX)が、年越し特番で人気番組の「逃走中」をやろうとしたら、CXの上層部がBPOに呼び出され、

「過去の報道番組の誤報摘発を検討している。年越し番組の自粛をしなければ、放送免許の停止も視野に入れ審議に入る、」

と脅し、結局当初の内容を100倍薄めたようなドッチラケな「逃走中」が放送された。番組制作担当のCX担当者は、「要するにBPOとNHKは、ウラでつるんでる。NHKに楯突いて、良質で面白い番組を放送しようもんなら、直ぐ潰しに掛る。

過去、日テレの人気番組『世界の果てまで行ってQ』がBPO審議に掛けられたことがあったけど、これは明らかに冤罪。要するに内容の企画が学術的で、嫉妬したNHK『ワイルドライフ』の担当Pが『俺たちの企画をパクった』と言いがかりをつけて告訴したのが背景。それだけじゃ吊し上げ出来ないBPOは『行ってQ』をVのアラ捜しをやって、どうにかBPO倫理違反云々をデッチ上げて、日テレを呼びつけて「NHK側の意向」を伝えたそうな~

BPO・NHK・永田町が日本のTVを潰す

ところで、長年ゲーノー界と向き合い、お笑いの世界に独自の情報網を持つA氏は、この情勢をどのように見てるのだろうか?。

~この問題を語るのは、ある意味センシティブだ。我々ギョーカイを経験者であってもお上に繋がる事を話するって事になると、結構憚るってワケ。でも、君の匿名SNSで結構好き放題言わせてもらっても、おかげで今まで身バレしてないので、今回敢えてギョーカイ関係者として一言わせてもらおうか。

1990年代から、日本のテレビは急速に「面白くなくなった」。その背景にあるのが今回やり玉に挙げてる「BPO」だが、これは1960~80年代のテレビバラエティ全盛期に、そうした番組を誹謗中傷した、

PTA

って組織がその後の「BPO」に繋がった。ご存じPTAって組織は、どこの学校にもある学校への地域の圧力団体だが、驚くことにその組織化の裏の主役が、

旧総理府(今の総務省)

って事は、意外と知られていない。太平洋戦争中(って言っても今の若い人は知らないだろうな)に防諜(スパイ摘発・閣下情報漏洩阻止)制度の一環として「隣組制度」ってのがあった。

戦後、教育制度が当時日本を占領していたアメリカ占領当局が、国家権力からの学校独立を図って、学校へのいわば地域協業を目指して導入されたのがPTA制度。ところが、学校から国家権力排除を快く思わなかった日本政府は、PTAの組織化を、当時の総理府が音頭を取って地域に働きかける・・・事実上PTAの総理府(総務省)支配がはじまったワケ。PTAって言えば、文部省(現・文部科学省)の指導下って思う読者の方は多いだろうが、実は違うって事をアタマに入れておいて欲しい。

要は国家権力が、国民の思想や行動を支配したいって願望が、こういう形で残そうと姑息に画策してたってこと。そういう流れで、1960年代以降PTAは後々に民放のバラエティにイチャモンを掛ける結果となった。テレビ全盛期を代表する「ゲバゲバ大放送」「8時だよ全員集合」「11PM」などが吊るし上げられたわけ。

さらに、行き過ぎた女性権利主義主張やジェンダー化とか、政府の意向がPTAの圧力を通して放送内容を歪めた。例えば「ドラえもん」でしずかちゃんのパンチラ・入浴シーンが無くなったのがその代表例だ。

「民放のNHK化(又はその逆)」「ひな壇・グルメ・大谷翔平しか放送しない民放」ってSNSや紙媒体で論じられてるけど、結局の〆は「ギョーカイが悪い」って事にされてるけど、みんな本質を見誤ってるね。

実態はNHK・永田町を頂点とするギョーカイの支配構造が厳然と続き、視聴者の思考を支配する構造が出来上がっている事を、私たちは知らないと、本当にどうすればいいか判断できない。

TBS・フジのバラエティが相次いで消えるのも、「企画が悪い」「カネが無い」云々ではなく「BPOにヒラメ状態」となってる民放各キー局が、身動き出来なくなってる事を意味するのを、改めて肝に銘じるべきだ~