禊は済んだ?
NPBもアメリカMLBも、リーグ戦はいよいよ佳境に入ったが、一足早くメキシカンリーグでは、リーグ戦の決着が付いた。その中、パワハラ問題でNPBを追放された元東北楽天・安楽智大(27)投手が所属するレッドデビルズが、リーグ制覇を果たし、安楽は胴上げ投手となった。
安楽に対する一般人からの目は厳しく「例え海外リーグで優勝したと言え、一時同じメキシカンリーグに所属したMLBトレバー・バウアー投手(33)の例もあり、日本球界の復帰は絶望。」と言う声が大勢。
だが、中部球界の重鎮・W氏の情報によると、
~NPBの中で、今回の安楽の活躍に、
禊は済んだと考えて言い
という雰囲気が支配しつつあるようです。安楽の代理人には、阪神タイガースの北米担当スカウトであるジェフ・ウイリアム氏が引き続き接触中ですし、埼玉西武ライオンズの買収に名乗りを上げているオイシックス新潟の関係者も、先日渡米して、そのスケジュールの中、安楽の代理人と直接接触する見込みです。また、中日・千葉ロッテ・オリックスの関係者も、近く直接会うかリモートで代理人と接触すると情報を得てます。
バウアーMLB復帰容認も後押しに
実は一足早くメキシカンリーグを退団した元MLBバウアー投手(33)に関し、MLB側から「暴行した女性との示談と公式の場での謝罪」を条件に、MLB復帰を容認したと言うのです。バウアー獲得に興味を示す球団は、複数に上ると見られ。来シーズンにもMLB復帰が叶う見込みだと言われます。
こうした動きに後押しされる様に、安楽にもNPB復帰話が急浮上してるのです。同様に不祥事(しかも安楽以上の婦女暴行を行ったにも関わらず)を起こし、一時はNPB追放と言われたソフトバンク・山川穂高が、僅かな謝罪会見だけで、今シーズンパ・リーグの本塁打王争いを演じてる点から、
安楽=✘、山川=○の線引き基準とは何か?
と言う議論が、未だにNPB関係者・プロ野球ファンの間で収まる気配はありません。恐らくですが、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、新しい侍ジャパンの監督に収まった井端弘和氏の強い意向があったと言うウワサです。しかしその一方、「安楽がメキシコ代表でWBCで対戦したら、侍ジャパンは手も足も出ない」と憂慮する関係者の声は絶えません。それだけに、安楽の日本球界復帰を望む声が、絶えない裏事情があるんです~
焦点はNPBと世論の行方
~安楽投手のNPB復帰には、見方が分かれる~
そうW氏は見る。NPBが日本球界容認と発表し、交渉解禁を宣言して、世論を押し切るか、WBC前哨戦のAマッチで、安楽が実際にメキシコ代表のエースとして、侍ジャパンを零封してしまった事実を、国民に突き付けるかのいずれかとなる、とW氏は見ているようだ。だがその場合、次のWBCで日本の連覇は無くなるとみていい。
その事実を、世論は甘んじて受け入れるだろうか。間違いなく世論は「そんなことわかってたんなら、なんで安楽を復帰させないのか(怒)?」と手の片を返すに違いない。安楽側も、球団の思惑だけで日本球界復帰させられては、帰国後どんな目に遭わされるか心配でたまらないだろう。WBCに必要なPIECEとして、迎え入れられる状況なら、終了後NPBへ復帰となっても、殆ど雑音はない・・・安楽は後者を選ぶだろう。
だが安楽にもNPBにも、不幸にして残された時間は殆どない。秋にはWBCの前哨戦「ワールドプレミア12」が行われる。安楽が「侍ジャパン」の一員になるか「メキシコ代表」のユニを切るか・・・決断(日本球界復帰)に残された時間は少ない。